冗談抜きで家が建つほど服を買った俺のファッションブログ

かすかすぴっぴ

ファッション好きな方、どぞ

1000枚以上のCDを聴いた僕が、話題の#私を構成する9枚をやってみた。

#私を構成する9枚とは

自分が好きな音楽アルバムを9枚選んで紹介するという企画のこと。この企画がどうやらツイッターやInstagramで流行っているみたいで、近頃関連する投稿を実によく目にする。
 
僕は流行りには疎いもので、本来こういう企画には食指が動かない性分だ。しかし、今回においてはワケが違う。なぜなら僕は音楽が好きで、いつか自分の好きな音楽を紹介してみたいと思っていたからだ。まさに願ったり叶ったり。きっと甲子園出場が決定した野球部の高校生は、こういう心持ちなのではないだろうか。
 
それに、紹介できる音楽のストックはそれなりにあるつもりだ。というのも僕のCDの所有枚数はざっと1000枚を超えているのである。これは高校時代、学校帰りにブックオフやTSUTAYAで中古CDを漁ったり、amazonやディスクユニオンのネット通販を利用したりと、ひたすら未だ聴かぬ音楽を求め続けた結果だ。
 
今回はその豊富な僕の音楽ストックの中から、企画に則って9枚の作品を選出させて頂いた。一部シングルCDが混ざっており、少々企画からズレてしまったが、どうか許容して頂けると幸いだ。
 
では、早速ご紹介といこう。これらが現時点における、僕が選んだ最強の9枚だ。
 
 
スポンサーリンク
 

本邦初公開! 僕が選んだ「私を構成する9枚」 

f:id:kspippi:20160128140444j:image
 
RADIOHEADーーthe bends
・NIRVANAーーIN UTERO
・RADIOHEADーーOK COMPUTER
・rage against the machineーーrage against the machine
・red hot chili peppersーーONE HOT MINUTE
・Lisaーーoath sign
・WES MONTGOMERYーーThe Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery
・fripsideーーonly my railgun
・降神ーー降神
 
内訳は上記のとおりだ。ジャンルはぐっちゃぐちゃで、ロックがあったりジャズがあったり、果てはヒップホップやアニソンまで、まさに混沌としている。自分で言うのもなんだがなんともとりとめがないセレクトになってしまった。しかし現時点における僕の9枚はこれらで相違ない。せめて自分の好きなものくらいには責任を持ちたいものだし、堂々と画像と共に公開するに至った。
 
ちなみに、この画像はlayout from instagramというアプリで作成したものだ。このように9つの画像を組み合わせて1つの画像にしたりと、何かとかゆいところに手が届く便利なアプリである。他にもたくさんの使い道があるので、良かったらみなさんもDLされてみてはいかがだろうか?

私を構成する9枚の中から、特に思い入れがある3枚をピックアップ!

本来であれば全てをご紹介したいところではあるが、何せ尺が足りない。だから僕は特に思い入れのある3枚をピックアップすることにした。これらは特に思い入れがある3枚で、厳選に厳選を重ねて選出したものたちだ。だからこそどうしても紹介に気合いが入ってしまうが、どうか最後までお付き合い頂けると幸いである。

 RADIOHEADーーthe bends

The Bends

The Bends

 

 このアルバムは僕の26年という短い人生において、おそらく一番再生回数が多かったアルバムだ。コレに出会ったのは高校生の時で、初めて耳にした時の衝撃は今でも忘れられない。それこそ出会ったばかりの頃はコレを聴きたいがために早く学校から帰りたくて、早退を繰り返していたほどである。

 
その後、大学生になってからもヘビーローテーションしたし、大学を卒業して社畜になった今でも無性に聴きたくなる時がある。そんな時は飽きるまで一日中アルバムの頭から最後まで再生を繰り返す。このようにthe bendsは僕にとって、本当に何回聴いたか分からないくらいのめり込んだアルバムなのだ。  
 
そして、僕をそこまで引き込んだのは、このアルバムから伝わる気迫と強いメッセージ性だった。
 
3本のギターが作り出す轟音と、終始漂う閉鎖感。そこから聞こえるトムヨークのか細い声は、まるで見えない何かにもがき苦しんでいるかのようで、実に血気迫るものがある。
 
さらに歌詞の内容も痛烈で、タイトル曲のthe bendsでは「本当の友達なんかいない」と思いっきり叫ばれている。それと7曲目のJUSTなんて鳥肌ものだ。この曲のサビではyou do it do yourself、すなわち「自分でそれをしたんやで」と、実に冷徹に正論を突きつけられる。それもめちゃくちゃかっこいいギターアンサンブルをバックに歌われるものだから、余計に心に突き刺さるのだ。
 
ちなみに、このアルバムに出会った頃の僕はと言うと、それはもうつまらない青春を過ごしていた。たとえば下校後に周りがカラオケに行ってはっちゃけていたり、彼女とデートをして青春を謳歌しているのに対し、僕は誰とも遊ばずまっすぐ帰宅するだけだった。帰宅しても特にやりたいことなんかないから、飯食って風呂入って寝るだけだ。休日は当然休校だけど、誰とも遊ぶことなく家で一日中ダラダラしていた。そんな日常を繰り返した結果、「僕はなんてつまらないやつなんだろう」とか、「僕は友達がいない寂しいやつなんだ」だとか、実に思春期の男の子らしい青臭い苦悩を抱えるようになった。
 
これは今となっては笑い話だし、これも青春だなあとしみじみするのだが、少なくとも当時の僕にとっては苦悩を抱える僕の姿と、the bendsにおけるトムヨークの何かに苦悩している姿が重なっているように感じて、非常に共感できたのだ。このように当時の僕にとって、このアルバムはめちゃくちゃリアルだったのである。
 
もしあなたが自分自身にコンプレックスを感じていたり、現在進行形で苦悩しているのであれば、このthe bendsを聴くと良い。きっと何らかの救済になってくれるはずだ。

RADIOHEADーーOK COMPUTER

Ok Computer

Ok Computer

 

 今でこそコンピューターを使った音楽はメジャーになっているが、このアルバムが発売された1997年はあまりそういうものがなかった時代だ。そんな中でRADIOHEADはコンピューターに可能性を見出し、天才的なセンスを持ってロックとコンピューターの世界を融合させたのである。そうして世に輩出されたのがこちらのOK COMPUTER。当時、あまりに革新的なその音楽に全世界が震撼し、結果的にセールスは700万枚を超えたという。

 
その後、世界の音楽の流れが変わったのは言うまでもない。今までロックをやっていた連中が自分たちの音楽にコンピューターを取り入れ始めたり、RADIOHEADが着手する以前からコンピューターを駆使した音楽をやっていたバンドが日の目を見るようになった。このようにOK COMPUTERは、ロックの歴史を塗り替えた一枚なのである。まさにRADIOHEAD史上最も重要な一枚で、同時に彼らの金字塔的作品とも言えよう。
 
ちなみに僕のお勧めは4曲目のlet downと8曲目のelectioneering。前者では複雑なアンサンブルが織り成す壮大なスケール感を味わうことができる。これはその辺のなんちゃって難解な音楽とはワケが違って、そうそう味わえるものじゃないからぜひ聴いてほしい。でもメロディは割りとキャッチーでとっつきやすいから、そう構えなくても大丈夫だ。
 
後者は打って変わって、ロックど真ん中な楽曲。ちなみにOK COMPUTERの中では一番ギターがうるさい。この曲についてはトムヨーク自身がどんちゃん騒ぎなイメージと言っているくらいだから、それこそテンションを上げるために聴いてもいいだろう。でもちゃんとRADIOHEADらしい陰鬱な感じと天邪鬼な感じは表現されていて、聴く度に癖になる、まさにスルメのように中毒性が高い一曲だ。

fripsideーーonly my railgun

only my railgun TVアニメ「とある科学の超電磁砲」OPテーマ

only my railgun TVアニメ「とある科学の超電磁砲」OPテーマ

 

 こちらはアニメ、「とある科学の超電磁砲」のオープニングテーマだ。このアニメは人気作品でファンが多く、ひょっとしたら皆さんの中にも愛好家の方がいるかも知れない。そして愛好家の方であれば、レールガンと言えばこのonly my railgunをすぐに思い浮かべるはず。まさに同アニメの代名詞的な楽曲である。

 
曲調としては、ダンサブルでノリが良いのが特徴だ。それだけだとただのノリが良い音楽で終ってしまいかねないが、曲調に似合わずめっちゃテクニカルなギターがフィーチャーされており、ただのノリが良い音楽で終らないのがこの曲のすごいところ。さらにギターの音色も激し目で、テクニカルなフレーズも相まって非常にわかりやすい格好良さを演出している。そしてそこに乗っかるのはキャッチーなメロディ。とにかく売れそうな要素が詰め込まれた、実にとっつきやすい楽曲である。
 
だが、この曲を聴くのであれば、是非アニメ「とある科学の超電磁砲」も併せて視聴して頂きたい。なぜならアニメを観てからこの曲を聴くとより理解が深まり、更なる感動が約束されるからだ。
 
ちなみにアニメはくっそ面白い。しかもめっちゃ泣ける。全部で24話あるのだけど(ちなみに2期分も含めると全48話もある)、本当にノンストップで観れちゃう恐ろしいアニメ。冗談抜きでノンストップで1話から24話までぶっ通しで観た僕が言うのだから間違いない。
 
話の概要としてはめっちゃ強い能力者(魔法使いみたいなものだと思ってね)の主人公が街で起こる事件を解決していくという話なんだけれど、よくある主人公最強! 他のキャライラネ! で尽きないのがこのアニメの魅力だ。主人公の御坂美琴はもちろん、その後輩の白井黒子、他校の友達の初春飾利と佐天涙子、果てはモブキャラに至るまで、登場人物のひとりひとりにきちんとフォーカスされている。だからそれぞれの登場人物にちゃんと感情移入が出来るし、すんなり物語に入っていける。それに演出もめっちゃ良くて、とにかく登場人物の見せ方が抜群にうまい。そんな魅力的なキャラクターたちが紡ぐ最高のストーリー、それが「とある科学の超電磁砲」の正体である。
 
それもそのはずで、このアニメを手がける製作陣は実力者揃いなのだ。まず監督の長井龍雪は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」や、「とらドラ!」などの超人気アニメを手がけた超やり手だ。とくに前者の「あの花」なんて一時期アホみたいに流行ったし、特別アニメが好きじゃない人でも名前くらいは聞いたことがあるだろう。
 
脚本は一部ではあるが、花田十輝が担当している。彼は一時期社会現象にもなった「けいおん!」シリーズの脚本を担当した人物で、同作以外にも実に多くの作品に関わっている実力者だ。東京アニメアワードフェスティバル2015では、「カードキャプターさくら」の作画監督を務めた高橋久美子らと共に、脚本・オリジナル原作賞を受賞したほどである。
 
さて、かなり話がずれてしまったが、ここいらでこの「とある科学の超電磁砲」について語るのを終えるとしよう。本当アニメも曲も最高なので、ぜひ何らかの形でこの作品には触れてほしい。マジで世界、変わるで。
とある科学の超電磁砲 DVD_SET1

とある科学の超電磁砲 DVD_SET1

 

 

 あ、ちなみにアニメに抵抗がある人は漫画版もおすすめだぞ!

とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲 コミック 1-10巻セット (電撃コミックス)

とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲 コミック 1-10巻セット (電撃コミックス)

 

 終わりに

いかがだっただろうか? 以上が私の9枚である(もっとも、今回は3枚しかきちんと紹介ができなかったが……)。これを読んだあなたは「1000枚以上もCD聴いといてこれかよ!」とか思ったかも知れないが、私はなにぶん嘘を付けない性分だ。ここで見栄を張っていかにも小難しそうなプログレやジャズ、現代音楽の紹介をするつもりなど毛頭ないのである。
 
さてこの9枚、人によって全く異なってくる。良かったらみなさんもトライしてみてはいかがだろうか? 選出にあたって精査しているうちに新しい発見があるかも知れないし、その音楽に関連のある思い出が蘇るかも知れない。皆さんお忙しいとは思うが、たまには思い出にふけるのも良いのではないだろうか。
 
さて、今回は以上で終了とさせて頂く。今回も最後までお付き合い頂き感謝の限りだ。また次回以降もお付き合い頂けると幸いである。